犬にサプリメントを与えるなら

人間界同様に、ペット業界でも氾濫するサプリメント。犬用のものは種類も多く、そもそも与えてよいものか、悩むケースもあると思います。

ここでは、サプリメントの目的やおすすめ品、利用する場合の注意点などについて詳しくまとめています。

1.犬のサプリメントとは?

いちばん大切なのは、飼い主が“サプリメントは薬ではない”ということをきちんと理解することです。

では何なのか…というと、栄養補助“食品”です。

もちろん、総合栄養のドッグフードを適正量食べていれば、栄養バランスに問題ありませんから、サプリメントも必要ありません。

ですが、病気やケガなどで健康状態のときよりも余計に栄養素を必要としていたり、個体差や老化によって吸収率が低かったりする場合には、サプリメントで不足分を補うことは有効な手段の1つです。
犬に不足している栄養素とサプリメントがマッチングすれば、体力維持や症状改善への効果が期待できるのです。

ですから、サプリメントは健康な犬には不要ですが、すべての場合において無意味といえるものではありません。
正しく与えれば、愛犬をより健康に導くこともできるというわけです。

2.サプリメントの種類

犬用サプリメントの形状は、カプセル、タブレット、チュアブル、シロップなど様々です。カプセルが苦手なら別の形状を与えるなど、愛犬の好みにあったものを選ぶといいですね。

多くのサプリメントは犬の好みに合わせて作られていますが、中には成分そのものに独特な香りや味があって、犬が嫌がる場合もあります。
薬ではないので、無理に与える必要はありません。サプリメントが犬のストレスにならないように気をつけましょう。

犬用のサプリメントに多く用いられる成分としては、

  • ビタミンやカルシウムなど栄養成分の補助
  • 老齢期の愛犬をサポートするもの(視力、骨格など)
  • 活性酸素の発生を抑制する抗酸化物(疾患予防)

など様々です。

3.おすすめのサプリメント

前述の通り、その成分が本当に愛犬に不足していて、サプリメントが愛犬の体に合っていなければ、症状の改善は見られません。
私たち人間もそうですが、他の人に効果があったサプリメントを試しても、自分には効かなかったという例もあるわけです。

しかし、比較的効果が得やすいといわれているものに“関節疾患の予防サプリメント”があります。
例えばこちら→犬の関節ケアにグルコサミンサプリは良い?(チワワFanより)

関節疾患は「股関節形成不全(股異形成)」など大型犬に多く見られる疾患です。
これは、成長とともに大きくなるはずの骨盤が小さいために、太ももの骨が治まりきらない状態になるものです。股関節炎を起こすと痛みを伴いますが、遺伝的な要素が大きく、完治させるのが難しいといわれています。

この症状を少しでも和らげたり、病気の進行を遅らせたりするのに役立つのがサプリメントです。
間接疾患向きのサプリメントには次の成分が有効です。

コンドロイチン:軟骨の柔軟性を高め、痛みの軽減をする働きが有ります。
グルコサミン:軟骨の再生を促進させ、関節の痛みを軽減させる働きがあります。

症状が出る前から与えると発症を遅らせることができると言われていますが、与える場合は事前に獣医師に相談しましょう。

他に、体調を崩していると感じた時にビタミン系、ウンチが緩いなら整腸効果のある乳酸菌入りのサプリメントなどを与えるのも比較的効果が得られます。

4.注意点

犬のサプリメントは医薬品ではないので、薬事法は適用外です。ペットフードに関しては「ペットフード安全法」が施行されましたが、これもサプリメントは対象外です。

つまり、サプリメントの安全性を保障する法律は存在しないということですね。

ですから、サプリメントを与えるなら、飼い主が判断しなければなりません。パッケージ表示を確認するのがいちばんですが、よくわからなければ“有名メーカーのものを選ぶ”ことをおすすめします。

また、食品とはいえ、サプリメントには高濃度の成分が含まれています。通常の食事に上乗せで与えるわけですから、使用量を守るようにしましょう。

過剰摂取は愛犬の肝臓や腎臓に大きな負担をかけることになります。
また、成分によっては体内に蓄積され、食欲不振、吐き気、嘔吐、脱毛などを引き起こすことがあります(過剰症)。気をつけましょう。

いちばん大切なのは、「飼い主の独断でサプリメントを与えないこと」です。
犬に変化がある時はまず獣医師に診せ、適切な処置や薬の処方をしてもらいましょう。

ここで紹介した関節疾患や整腸系のサプリメントは副作用が少ないものですが、成分の中には、ミネラルのように薬の効果を弱めたり強めたりするものもあります。薬を服用中の犬なら、薬とサプリメントとの“飲み合わせ”にも注意しなければなりません。
サプリメントを使いたいなら、獣医師の判断を仰ぐことが大切です。

サプリメントは愛犬を健康に導くための補助的なものです。
決して健康トラブルのもとになるような与え方はしないように心掛けましょう。

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