子犬用ドッグフードの選び方と与え方

犬を飼い始める人の多くが、生後2~4カ月の子犬を引き取ってくると思います。かわいい盛りですね。

でも、健康な成犬に育てるためには子犬時代の“食事”が重要になってきます。

ここでは、子犬に適した栄養と食事について、その理由や具体的な与え方などをお伝えします。

子犬に必要な栄養

犬の成長は人間よりもずっと早く、小さかった愛犬もあっという間に大人になっていきます。
この短い期間で筋肉や骨・内臓などを作って体を大きくし、健康な犬に育つための免疫力も獲得しなければなりません。

ある研究データによると、子犬に必要な栄養量は成犬の2倍と言われており、高たんぱく・高カロリーで栄養バランスの優れた食事が必要とされます。

子犬を見ていればわかりますが、いろんなものに興味を示し、寝ているとき以外は常に動き回っているような状態ですね。
身体の構築に必要なエネルギーの他にも、相当量のカロリーを消費していることが容易に想像できます。
高たんぱく・高カロリーな食事が必要なのも、納得できますね。

選び方のポイント

このように、子犬は成犬とは異なる栄養要求を持っているわけですから、与える食事の栄養組成には飼い主が注意してあげることが大切です。

しかし、高たんぱく・高カロリーが最適とは言っても、食事をたっぷりと食べさせれば良いというわけではありません。子犬の胃は小さく、一度に食べられる量が多くないうえに、消化機能もまだまだ未熟だからです。

そこで開発されたのが、“子犬用(パピー用)ドッグフード”です。
こういった子犬専用フードの特徴は、食べる量が少なくても必要な栄養がすべて摂れるように、栄養価を高く設計してある点です。一粒に栄養がギッシリ詰まっているということですね。
加えて、未熟な胃腸に負担をかけないよう、消化吸収にも配慮されています。

例えば、AAFCO(米国飼料検査官協会)基準で成犬用と子犬用を比較してみると、たんぱく質は成犬18%・子犬22%、脂肪は成犬5%・子犬8%となっており、他にもカルシウム、リン、ナトリウムなどが多い配合になっています。

子犬に最適な食事は子犬用ドッグフードということになりますね。

メーカーによっては、小型犬用、中型犬用…と犬のサイズ別や、特定の犬種用のフードも販売されています。

これは、小型犬ほど早く成長するので高栄養食を必要とするためです。それに、同じ5カ月の子犬でも小型犬と大型犬では口のサイズもだいぶ違いますよね。こういった点にも配慮して、粒のサイズを変えているものもあります。

また、犬種用のフードは、かかりやすい病気(股関節形成不全、肥満、心臓病など)を予防できるような設計になっています。

…とはいえ、子犬用のフードは栄養価が高い分、成犬用より価格が割高です。あまり高価なものを与える必要はありませんが、成犬用のフードを与えるのは止めましょう。

この時期の子犬の食事は、現在の健康を維持するだけでなく、骨格や内臓機能、免疫機能など、将来に深く関係する様々な機能を支えるもとになっています。
適切な栄養を与えることが成犬・老犬になっても影響する可能性が高いことを理解しておきましょう。

食事量と回数

成長期の子犬はたくさんのエネルギーを必要とします。
でも、胃が小さく消化機能も未熟なので、次の回数を目安に、分けて与えるようにしましょう。

生後6カ月頃まで:1日3食程度(朝・昼・夕)
生後7カ月以降 :1日2食程度(朝・夕)

なお、与える量は製品によって異なるので、パッケージ表示に従って、適正量を与えてください。たくさん運動をした日には少し多く与えるなど、加減するのも良いでしょう。

しかし、肥満には注意してください。
子犬のときに肥満になると、一生にわたってその傾向が強く残ると言われています。肥満は糖尿病など疾患の原因となったり、関節への負担を大きくしたり、愛犬の健康に様々な悪影響を及ぼします。
子犬用フードは高カロリーなので、適正量を守るようにしましょう。

食事を与えるタイミングは前述の通りですが、運動の前後は消化が悪くなっているので避けるといいですね。

食事を与えるときは、必ず水も用意してあげましょう。

注意すること

子犬の成長には様々な栄養素が必要です。

飼い主の中には、骨格が丈夫になるようにとカルシウムを補給した方がよいと考え、サプリメントなどを与えようと思う人もいるかもしれません。

しかし、子犬用フードを規定量与えているのなら、サプリメントなどは不要です。子犬用フードには、その時期に必要な栄養素の最低量が配合されているからです。
きちんと食事をしていれば、ビタミン不足も起こりませんよ。

逆に、良かれと思って栄養素を上乗せして与えると、思わぬ事態に陥る可能性もあります。

カルシウムなどのミネラル類やビタミンA・Eなどの油溶性ビタミンは、必要量以上に摂っても排出されにくく、体内に異常に蓄積されると尿結石や脱毛などの“過剰症”を引き起こす可能性があるからです。

こうした補助食品は成犬には有効な場合もありますが、あえて子犬に与える必要はありません。
心配なら、補助食品を追加するのではなく、その犬種やサイズ用のフードを与えましょう。これらの中には栄養成分や機能性素材を強化しているものがありますが、1日分の許容量・適正量内に収まるように配合されているので、過剰症などの心配がありません。

適切な食事と適度な運動を心がけ、子犬の成長を見守っていきましょう。

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